モチベーションの種類と効果

モチベーションの種類と効果

モチベーションには「内発的モチベーション」と「外発的モチベーション」があります。そして「内発的モチベーション」が、あるきっかけで「外発的モチベーション」に変わってしまう現象を「アンダーマイニング効果」と言います。「内発的モチベーション」「外発的モチベーション」「アンダーマイニング効果」について詳しく紹介します。

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内発的モチベーションとは

内発的モチベーションとは

内発的モチベーションは、今やっている仕事の内容自体に面白さや充実感を感じる事です。ボランティア活動が良い例で「お手伝いしたい」「だれかの役に立った」などの満足感によってモチベーションを高く持っています。内発的モチベーションは持続的で集中力を高く持つ事ができるため、良い結果を生みやすくなります。しかし、内発的モチベーションはちょっとした事がきっかけで簡単に外発的モチベーションにシフトダウンしてしまう場合があります。

外発的モチベーションとは

外発的モチベーションとは

外発的モチベーションは、頑張る事で物質的な報酬や評価を得ようとする意欲です。例えば、子どもがお手伝いをしないので、お手伝い1回に対して100円のお小遣いを設定すると子どもはお小遣い欲しさに毎日お手伝いをします。毎日お手伝いをするようになったので、親がお小遣いをあげなくなると報酬を期待して出たやる気はなくなってしまいます。また、お手伝いの内容によってお小遣いの値段を変えると、子どもは値段の高いお手伝いにしかやる気が出なくなってしまいます。

アンダーマイニング効果とは

アンダーマイニング効果とは

アンダーマイニング効果は、内発的モチベーションの行為に対して、報酬を与えるなど外発的モチベーションになる要因を与える事で、内発的モチベーションが下がってしまう事です。例えば、今まではみんなが不快感なく過ごすためにゴミ捨て場や道路の掃除をする、少しでもお年寄りの負担を軽くしたいからお年寄りのお手伝いをするなど「役に立って嬉しい」や「達成感がある」などをモチベーションにして行動していました。しかし、ゴミ捨て場や道路の掃除をすると〇〇円貰える、お年寄りのお手伝いをすると1回〇〇円貰えるなどの報酬があると、今までは報酬がなくてもやっていた行為なのに、報酬がなければその行為をやらなくなってしまいます。さらに、金銭が得られないのなら、その行為をする意味がないと判断するようになってしまいます。つまり、無意識のうちにその行為に対して自分が持っていたモチベーションが置き換わってしまうのです。